猛威を振るうノロウイルスの感染を防ぐには

冬の季節を中心にノロウイルスによる嘔吐(おうと)・下痢などの健康被害が多発しています。ノロウイルスによる感染症及び食中毒の発生を防止するためには,ノロウイルスに関する正しい知識と予防対策等が必要です。
このホームページでノロウイルスに対する正しい知識を持って,予防しましょう!
ノロウィルスや感染病の最新情報と対策
猛威を振るうノロウイルスとは
ノロウイルス(Norovirus)は、冬に多発する感染症胃腸炎(非細菌性急性胃腸炎)を引き起こすウイルスの一種。
1968年にアメリカオハイオ州で集団発生したノーウォークが語源で、2002年に学会で命名された。
ノロウイルスは感染力が強く、百個程度のウイルスが入っただけで急速に増殖します。腸内で増え、嘔吐や激しい下痢を起こす。治療薬はなく水分補給などの対症療法しかありません。
通常2~3日で治まるが、高齢者や小児は重症になることがあります。
最近ではカキなどの貝類による食中毒の原因になるほか、感染したヒトの糞便や嘔吐物、あるいはそれらが乾燥したものから出る塵埃を介して経口感染するのがノロウイルスの特徴です。
ノロウイルスによる集団感染は世界各地の学校や養護施設などで散発的に発生している。(写真はノロウイルスを電子顕微鏡で観察・ウィキペディアより引用)
ノロウイルスの特徴
ノロウイルスは、ウイルスの分類上、プラス鎖の一本鎖RNAウイルスに分類される、エンベロープを持たないウイルスである。ウイルス粒子は直径30-38 nmの正二十面体であり、ウイルスの中では小さい部類に属する。電子顕微鏡下では、32個のコップ状のくぼみのある球形の粒子として観察される。小型球形ウイルスという名称はこの形態的特徴に由来し、ウイルス学上での正式なものではないが、食品衛生学分野では用いられることがある。
通常、ウイルスについての詳細な研究を行うには、適切な動物培養細胞を探して感染させ、ウイルスを増殖させることが必要だが、ノロウイルスについては実験室的に増殖させる方法がまだ見つかっていない。このため、検査や治療方法に対する研究が他のウイルスと比べて遅れているのが現状である。
ノロウイルスによる子どもの症状
ノロウィルスは、嘔吐下痢症とも言われています。主にウィルス性の感染性胃腸炎んのことで冬に流行します。潜伏期間は1~3日。
元気だった子どもが突然嘔吐して始まることが多いようです。
吐き気は通常は数時間~2日程度でおさまりますが、下痢は長い場合には1~2週間程度続くこともあります。
吐いたときに気をつけましょう。
吐くのは「今は何も食べたり飲んだりできませんよ」という身体のサインなので、吐いたときには2~3時間は絶食してお腹を休めることが必要です。
食べたり飲んだりしないで吐き気がおさまるまで待ちましょう。
2~3回吐いてもすぐに脱水になるわけではありませんので、のどが渇いても氷のかけらをなめる程度で我慢しましょう。一度にたくさん飲むと、また何度も吐いてしまい、かえって身体の水分や電解質が失われ、脱水が進行してしまうことになります。
下痢のときに気をつけること
吐き気がおさまると下痢がメインになってきます。蹴りをするのはお腹が動き出したというサインで、状態が悪くなってきたということではありません。それにあわせて水分補給をします。
吐き気がなくなったら、飲みたいだけ飲んでかまいません。ただし、牛乳、炭酸飲料、オレンジジュース、ココア、コーヒー、紅茶などは避けましょう。
吐き気がなく、ス便がとれるようになったら次は食べ物です。ウンチの硬さにあわせて、重湯、おかゆ、りんごのすりおろし、うどんなどから柔らかいご飯、普通のご飯へと戻していきましょう。
ジュースや油っぽいもの(脂肪の多い肉や魚なども)、繊維の多い野菜(タケノコ、ゴボウ、レンコン、フキなど)、柑橘類などは避けたほうがいいでしょう。
数日であれば栄養のことはあまり気にせず、お腹を休めることがだいじです。
お腹の痛みには
胃腸炎のときの痛みは周期性があり、吐いたり下痢をしたりするといったん和らぎます。お腹を温めたり、手を当ててさすったりして安心させてあげましょう。
すぐに受診しないといけないときは
脱水症で身体の水分が足りなくなっているときには、点滴などの治療が必要になります。ぐったりしている、肌が乾燥していて汗が出ない、顔が蒼白い、唇が乾いて口の中がベタベタしている、おしっこが少ない、手の甲をつまんだときに皮膚の戻り方が遅いなどの症状があるときには、脱水がかなり進行してきているので、急いで受診する必要があります。
ノロウィルスは、うがいをしたり手を洗ったりして、清潔することも予防のひとつです。
弁当食べた57人が食中毒 和歌山
和歌山市保健所は08年1月10日、飲食店「ベルファン」(同市八番丁)が調理した仕出し弁当などを食べた市職員ら23~59歳の男女57人が下痢や吐き気などの食中毒症状を訴え、ノロウイルスを検出した、と発表しました。
入院患者はなく、いずれも快方に向かっているという。市保健所は同店を同日から4日間の営業停止処分にした。
市保健所によると、57人は今月4日、同店が製造した弁当などを食べたという。8日午後に発症者から保健所に連絡があり発覚しています。
猛威を振るうノロウィルス
ノロウイルスなどが原因と見られる感染症胃腸炎が、西日本を中心に流行していましたが、最近では中部、関東でも増えつつあることが国立感染症研究所の報告にあります。
ノロウイルスの例年のピークは12月中旬から下旬にかけてですが、今後も患者が増える可能性が高いといわれます。代表的なものは生ガキによる集団食中毒である。カキの中腸腺に蓄積されたノロウイルスがヒトの小腸で増殖して引き起こされる急性胃腸炎である。ノロウイルスによる急性胃腸炎は食品によるほか、水を介する場合、さらにヒト‐ヒトで伝播し、主に小児で流行する場合もあることが明らかになってきた。
生のカキなどを食べないとか手洗いをしっかりすることがノロウイルスの予防に役立つと言われています。
手をよく洗いましょう!
手をしっかり洗うことがノロウイルス感染予防の第一歩です。
まず、手を洗う前にチェックをしてみましょう。
| 手を洗う前にチェックをしてみましょう。 | よく洗ったつもりでも、汚れが残るところは |
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| ◆爪は短く切ってますか? ◆マニキュアは塗っていませんか? ◆時計や指輪をはずしてますか? | ◆指の間 ◆親指の周り ◆手首 ◆手のしわ |
| 帰宅したら、すぐによく手を洗いましょう。 | |
| ①手のひらをよくこすって洗う | ②手の甲をのばすように洗う |
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| ③指やツメの間を丁寧に洗う | ④特に指の間はよく洗う |
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| ⑤親指と手のひらをねじり洗い | ⑥手首も忘れず洗う |
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気をつけよう冬の食中毒
ノロウイルスの主な症状と対策
は手や指、食品を介して、経口で感染し、人の腸管で増殖します。
ノロウイルス症状
潜伏期間(感染から発症まで)は24時間から48時間で、主な症状は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。通常は、これらの症状が1,2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。
また、感染しても発症しない場合や、軽い風邪のような症状になる場合もあります。
健康な人は軽症で回復しますが、子供やお年寄りなどでは重症化したり、おう吐物を誤って気道に詰まらせて死亡することがあります。
現在、このウイルスに効果のあるワクチンがなく、治療は対症療法に限られます。
体力の弱い乳幼児、高齢者は、脱水症状を起こしたり、体力を消耗しないように、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には、病院で点滴などによる治療が必要になります。
ノロウイルス予防対策
患者のふん便やおう吐物には、大量のノロウイルスが排出されるので、次のような予防をしましょう。
1食事前やトイレの後などには、必ず手を洗いましょう。
2下痢やおう吐などの症状がある人は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
3胃腸炎患者に接する人は、患者のふん便やおう吐物を適切に処理し、感染を広げないようにしましょう。
特に子供やお年寄りなどの抵抗力の弱い人には次の点に気をつけましょう。
1加熱が必要な食品は、中心部までしっかり加熱して食べましょう。
2調理器具などは、使用後に洗浄、殺菌しましょう。
症状から回復期の食事
小さいお子さんが、おう吐や下痢を繰り返したら、まず、小児科を受診し、医師の指示に従いましょう。
感染力の強いウイルス性の食中毒は、汚染された食品を口にした以外にも、人から人へ感染する場合があります。また、同じものを食べても、それぞれの体調や抵抗力の差で、発病する場合と、しない場合があります。
一般的に、おう吐や下痢を繰り返し、食欲のないときの対応としては、無理に食べさせる必要はありません。特におう吐が続く場合は控えたほうがよいでしょう。
ただし、小さいお子さんは脱水症状を起こしやすいので、水分補給は必要です。
おう吐がひどいときには、さゆを飲んでも、その刺激でおう吐することもありますが、少しおさまってきたら、さゆや温かい麦茶、冷たくないイオン飲料などを少しずつ与えるようにしましょう。 そして、症状が軽減してきたら、おかゆ、よく煮込んだうどん、パンがゆなど、消化のよいものを与えます。避けたい食品は、食物繊維の多いもの、硬いもの脂っこいもの、刺激のあるもの、かんきつ類、冷たいものなどです。
回復に伴い、少しずつ白身魚などの栄養のあるものも与えてください。
子どもの嘔吐
ノロウイルスによる嘔吐は急に起こり、一日数回から時に十数回。激しい腹痛を伴うこともあります。
少し遅れて下痢も起こることがあります。(数時間から-1日位).一日数回から十数回時に20回以上
ポイントは脱水症を防ぐことで、その為の早期からの水分補給が最も大事。
1) 安静: 家で静かにさせておく。運動や外出は禁止。
2) 水分を十分に与える。尿(おしっこ)が普段と同じに出る位。吐き気があるときは少量ずつ頻回に。だんだん増やす。(水分の与え方を参考にしてください)
3) 便回数は4-5日目が多いのでとくにこの頃脱水状態に注意が必要。子どもさんが元気がない、ごろごろして寝てばかりいる、機嫌がわるい、よく泣く、イライラしている、すぐ興奮する、水分をほしがる或いは逆に食欲がまったく無い、顔色が悪い、やせた感じ、などは脱水症の症状です。
4) おむつかぶれが出来やすいのでおむつを取り替える回数を増やす。又その都度ぬるま湯で便や尿を洗い流してあげる。
5) 食物: 母乳はそのままでよい。ミルクはやや薄めに。固形物は軽い消化の良いものを控えめに食べさせる。絶食は嘔吐のある間だけ(水分は吐かない程度に少しずつ根気よく与える)。脂肪の多いもの、固い不消化なもの、冷たいものなどはさける。
6) 風呂: 熱が無く、元気がよければ軽く入って良い
7) 解熱剤: 普通39度位から使う。1日2回位が標準。熱はからだの防衛反応で、熱の高さと病気の重さと比例するわけではなく、解熱剤を使う方が経過が長引きやすいので下げなくとも良い。むしろ水分を多く与える方が大切。
8) 登校・登園 :元気・食欲がよくなり、下痢がだいたい止まってから。
吐き気がなくなったら、飲みたいだけ飲んでかまいません。ただし、牛乳、炭酸飲料、オレンジジュース、ココア、コーヒー、紅茶などは避けましょう。
吐き気がなく、ス便がとれるようになったら次は食べ物です。ウンチの硬さにあわせて、重湯、おかゆ、りんごのすりおろし、うどんなどから柔らかいご飯、普通のご飯へと戻していきましょう。
感染防ぐには?Q&A

ノロウイルスの感染
これまで主にウイルスが蓄積されたカキなどの二枚貝を食べた人が感染していまいした。ここ数年は貝以外の食品を食べてうつる場合や、感染者や回復した人からうつる二次感染が増えています。
感染者の便や嘔吐物の中のウイルスが世話をする人の手に付着して、食品などに付いて体内に取り込むことが多いと考えられています。
なぜ、感染者が急増したの?
原因は不明ですが、そもそも回復しても便の中にはウイルスが1~2週間程度排出されます。ノロウイルスは下水処理でも死滅しにくく、河川や海に流れ再び貝などを通じて人に感染することもあるようです。
感染防止でこころがけることは?
消毒用のアルコールだけでは死滅しにくいので、石鹸でしっかり手を洗いウイルスを落とすこと。野菜や加熱後の食品などそのまま口に入れる食材の場合は、調理する人は素手で直接触れずに使い捨てのゴム製手袋やハシを使いましょう。
感染者の嘔吐物はどう処理しますか?
漂白剤などで液を薄めてペーパータオルなどに浸み込ませて嘔吐物を覆いましょう。その後、袋などにまとめて燃えるゴミとして処分します。
じゅうたんなどに付着した嘔吐物は取りにくいので、アイロンや蒸気が出る掃除用具などで一分程度加熱すればいいでしょう。
ノロウイルスの診断と予防
ノロウイルスの診断
ノロウイルスは、その培養(増殖)方法がまだ見つかっていないため、糞便中のウイルス粒子を直接(増やさずに)検査する必要がある。従来は、電子顕微鏡下で糞便中に小型球形のウイルス粒子が見られるかどうかを、感染の指標としていた。ただしELISA法や、ノーウォークウイルスの遺伝子配列を元にしたRT-PCR法も開発され、診断に用いられている。
ノロウイルスの治療
2006年現在、ノロウイルスに有効な抗ウイルス薬は存在しない。下痢がひどい場合には水分の損失を防ぐために輸液などを対症療法的に用いる場合がある。また止瀉薬(下痢止め)の使用については、ウイルスを体内にとどめることになるので用いるべきでないと言う専門家もいるが、その是非については不明である。








